老松鷲図 作者:百々広年 月照寺貯蔵掛け軸
謹んで新年のお慶びを申し上げますとともに、檀信徒の皆様のご多幸とご繁栄を心よりご祈念申し上げます。
さて、紙面でもご案内の通り本年十月三日(金)〜五日(日)の三日間に亘り報恩授戒会を修行させていただく事になりました。
月照寺におきましては、昭和五十四年、昭和六十二年に報恩授戒会を修行しており、この度は、実に約三十八年ぶりの大法要となります。授戒会とは、お釈迦様がお示しになられた生きるための道しるべを「ご戒法」と言いますが、その「ご戒法」を僧侶と皆様が共に学び実践する法要です。三日間の中で、戒師(戒法を授けて下さる老師)からのご戒法についてのお示しを戴き、作法に従いご修行され、最後には、ご戒法を受けた証として「お血脈」を授かります。
お血脈とは、お釈迦様から歴代のお祖師様方を経て、そして戒師さまより戒弟(授戒会に参加された方)に至るまでお名前が朱線で貫かれている仏様の系図とも言うべきものです。 授戒会に参加頂いた方には、特別に生前戒名を授与させていただきます。生前戒名は「信士・信女」のお授けとなります。
現代の忙しい暮らしの中で、今一度、お釈迦様から伝わる「正しい生き方」を学ぶまたとない機会ですので、檀信徒の皆様、御分家の方々、お一人でも多くご参加いただきますようお願い申し上げます。
最後に、本年が皆様にとって良き年になることをご祈念申し上げ年頭の挨拶とさせていただきます。
合 掌 月照寺住職 間瀬和人
昭和六十二年以来、実に約三十八年ぶりの大法要
授戒会(じゅかいえ)とは、お釈迦様がお示しになられた生きるための道しるべを「ご戒法」と言いますが、その「ご戒法」を僧侶と皆様が共に学び実践する法要です。
三日間の中で、戒師(戒法を授けてくださる老師)からのご戒法についてのお示しを戴き、作法に従いご修行され、最後の五日には、ご戒法を受け仏弟子となった証として「お血脈」を授かります。お血脈とは、お釈迦様から歴代のお祖師様方を経て、そして戒師さまより戒弟(授戒会に参加された方)に至るまでお名前が朱線で貫かれている仏様の系譜とも言うべきものです。
亡戒供養を申し込みの方には、後日「お血脈」を送付いたします。
日時:令和七年十月三日(金)〜五日(日)(3日間)
三日間共に受付八時半〜十七時半頃(椅子に座っての参加です)
昼食・夕食(持ち帰り)あります。
あまり窮屈でなくゆったりとした服装で結構です。
ご分家(ご兄弟等)でも参加いただけます。
昭和54年10月に開催された月照寺授戒会
昭和62年5月13日に開催された月照寺授戒会
一、月照寺の檀信徒で、授戒会(正戒・代戒)として参加頂いた方には生前戒名を授与させていただきますので、この機会にお一人でも多くご参加下さいますようお願い申し上げます。生前戒名は信士・信女の授与になりますが、院号・居士・大姉をご希望の方は住職に相談下さい。
二、亡戒(ご先祖様の御供養)は月照寺の檀信徒・月照寺にお墓があるお宅、並びに永代供養墓に納骨頂いているお宅(浄土真宗・浄土宗・真言宗・天台宗・日蓮宗・臨済宗等の宗派)でも申込頂けます。
この大法要でのご両親・ご先祖の御供養をお申し込み下さい。お電話いただきましたら申込書をお送りいたします。(亡戒供養は授戒会の期間中に大勢の僧侶によりこちらでご供養いたしますので参加いただく事はありません)。申込書に三霊位までの戒名を書いていただき、ご供養料五千円となります。三霊位以上の場合は申込書を二枚お送りしますのでお伝えください。
三、昨今、自分達が亡くなった後、子供達に負担が無いようにと心配され、出来ることは生前にしておきたいと相談される方が増えてきております。この良き機会に生前戒名を授かられたら如何でしょうか。一度、お考え下さい。
四、皆様が参加しやすいよう可能な限り対応致しますので、ご不明な点がございましたら遠慮なくご相談下さい。
月照寺の歴史
平安初期の811年、明石の岡・赤松山(現:明石城址)に「湖南山楊柳寺」の創建により始まる月照寺。この度の『月照』より皆様の菩提寺の千二百十余年の歴史を今一度辿っていただけたらと、『月照寺寺伝』に編纂の「月照寺由緒」と「人麿山月照寺略年表」を逐次掲載していきます。
※その時々の併載記事の多寡により、掲載量に変動が生じますがご了承願います。
月照寺由緒=住職間瀬碩禅著=「月照寺寺伝」(第五版:昭和六二年発行)より
◆月照寺の創建◆禅宗に改む◆人麿社の崇敬◆人麿一千年祭◆柿本社に女房奉書と短籍◆三十六歌仙式紙◆人麿山と改む◆各天皇が宸筆短籍ご奉納◆永代勅願所となる◆冷泉家より人丸像寄進◆盲杖桜◆八つ房の梅◆神仏分離の全十三の項目でご紹介していきます。
「月照寺の創建」
人皇五十二代嵯峨天皇弘仁二年(八一一)弘法大師空海が、この地に巡錫の砌り、赤松山(明石城本丸の跡)に一寺を建立し、湖南山楊柳寺と称した。その後、五十八代光孝天皇仁和三年(八八七)に、時の住僧覚証和尚が、一夜、人麿の霊夢を見、この地に人麿の神霊が留まるを感得して、大和国柿本寺より(もと人麿の生家を寺とした)船乗十一面観世音を勧請し、寺中に観音堂を設け、海上安全を祈り、同時に、寺内に人麿の 堂を建て、寺の鎮守となしたのが明石に於ける人麿社の起源である。この時、寺号楊柳寺を月照寺と改めた。
「禅宗に改む」
第一〇六代正親町天皇天正三年(一五七五)曹洞宗三木雲龍寺七世安室和尚、本寺に来り坐禅のとき、人麿の神霊現じて、禅定を讃せらること七日に及ぶ。依って当山を禅宗に改め、安室を開山初祖となした。
天正六年(一五七八)羽柴筑前守秀吉、織田信長の命を受け当地へ着陣し三木別所長治を攻めた。その時安室に戦勝を祈願せしめた。秀吉は天正九年(一五八一)四月十一日、三木戦勝の報賽として、大明石村新開の田地、高参十石を寄進し、且つ自画像を奉納した。
「人麿社の崇敬」
代々の明石城主は、特に人麿社の興隆に心を用いた。小笠原忠政(初代)、松平光重(三代)、大久保季任(四代)、松平忠国(五代)、松平信之(六代)、松平直常(九代)ら代々の城主は、人麿社の社殿の修理、参道の新設等のほか、石鳥居、石燈籠を建てた。
特に信之は林大学頭文の豪壮な「柿本大夫 堂碑」を建てた。社頭はしだいに整備され、明石の新しい名所として広く知られた。
「人麻呂一千年祭」
人丸社の長い歴史のうえで、光栄ある最大の行事は、享保八年(一七二三)の人麿一千年祭であった。
朝廷では明石と石見の人丸社に神位と神号とを贈られることになった。この年正月十九日京都所司代板倉伊賀守から、明石藩の山田儀左衛門へ書状が届き、今度人麿 に神位神号が宣下されるから別当別仙に上京せよとあったので、別仙はその月二十五日に出発し二十八日に京についた。
<令和7年>
1月1~3日 | 新年祈祷(修正会) 本堂/毎朝 元旦から三日までの毎朝、平穏無事な一年でありますようにと祈願いたします。 |
3月8日(土) | 春彼岸会法要 本堂/12時30分受付 ◆13時30分~法話 ◆14時30分~法要 この世を越えた彼岸に想いをめぐらし、亡き人を偲んでご供養いたします。 |
3月17日(月) | 永代供養塔合祀墓合同供養 永代供養塔前 ◆15時~法要 永代供養塔に合祀されている仏様をご供養いたします。 |
4月25日(金) | 大般若祈祷法要 本堂/12時30分受付 ◆13時30分~法話 ◆14時30分~法要 大般若波羅密多経六百巻を転読し、檀信徒各家の諸願成就を祈願する法要です。 |
8月6日(水) | 初盆大施食会 本堂/8時開経 初盆を迎えられる新亡の仏様のご供養はもとより、 ご先祖、無縁の仏様にもご供養する法要です。 |
8月23日(土) 8月24日(日) | 地蔵盆 千躰地蔵尊前 ◆18時~ 子ども達の純真な心を見守っていて下さるお地蔵様を子ども達でご供養する法要です。 |
9月13日(土) | 秋彼岸会法要 本堂/12時30分受付 ◆13時30分~法話 ◆14時30分~法要 この世を越えた彼岸に想いをめぐらし、亡き人を偲んでご供養いたします。 |
9月26日(金) | ペット供養合同法要 ペット墓前 ◆15時~法要 年に一度、大切なペット達を偲んでご供養する法要です。 |
10月3日(金) ~5日(日) | 報恩大授戒会 本堂/8時30分〜17時30分 ◆三日間行います お釈迦様より代々伝えられた【戒法】を戒師様より授けていただき、 仏祖伝来の「お血脈」を授与されて佛弟子となる我が曹洞宗に於ける最大重要の儀式です 亡戒供養(もうかいくよう) 亡戒(ご先祖様の御供養)は月照寺の檀信徒・月照寺にお墓があるお宅並びに、 永代供養墓に納骨頂いているお宅(浄土真宗・浄土宗・真言宗・天台宗・日蓮宗・臨済宗等の宗派) でも申込頂けますので、この大法要でのご両親・ご先祖の御供養をお申し込み下さい。 申込書に三霊位までの戒名を書いていただき、ご供養料五千円となります。 報恩大授戒会期間中、大勢の僧侶とご供養の法要をお勤め致しますので、 是非この機会に多くのお申し込みをお待ちしております。(お寺までお気軽にお問い合せください) |
12月31日(水) | 子午線燈花会・除夜の鐘 鐘楼/22時受付 ◆23時~撞鐘開始(受付22時) 鐘つき志納 金1人500円以上 (全額社会福祉に寄付) 「行く年」を省み、「来る年」の決意を新たに。 |
当寺は子午線上の人丸観音堂に高さ三メートル、廻り二・六メートル。区切られた升目が九八〇個、升目毎に観音様を収め、豆球が全部点燈される華麗な光明燈を安置しております。この一区画を皆さまのお申し込みにより提供し、区画毎にそれぞれご氏名を掲げ先祖供養、水子供養、家内安全、学業祈願等、あらゆる願い事を祈願します。ご祈願の主旨に沿って一年間を通じ毎朝のおつとめのおりにお回向させて頂きます。
尚、供養料は一ヶ年五千円です。ご希望の方は同封の払込通知票でお申し込み下さい。
お寺からのお願い
お正月に檀信徒並びにお墓があるお宅にお送りします郵便物が毎年何軒か「転居先不明等」で戻ってきます。お寺としても転居先が解らず困っております。住所・名前の変更等ある場合は必ず月照寺の方へ連絡下さい。特にお墓が有るお宅は必ず連絡して頂きますよう重ねてお願い致します。
また、年々、月照寺でも後継者がいなく「墓じまい」をするお宅が増えてまいりました。参る方がいなくなり大切なご先祖様が眠っておられるお墓が無縁仏になることもお寺としては心配です。
檀信徒並びにお墓があるお宅で後継者がいなくなり、ゆくゆく無縁仏になってしまうので「墓じまい」をお考えのお宅は遠慮なくお寺へご相談ください。 月照寺078-911-4947
お寺からの確認
お正月に檀信徒にお送りしております郵便物の送付先を確認しております。既に月照寺との繋がりが無くなっているのに此方の未確認で、まだ郵便物が届いているお宅は、大変申し訳ございませんが台帳より抹消させていただきますのでお寺までご連絡をくださいますようよろしくお願い申し上げます。
県外にお住まいの檀家様へ
遠方であっても、ご家族がお亡くなりになりましたら、葬儀の段取りをされる前に先ず、菩提寺であります月照寺の方へ、速やかにご連絡下さいますようお願いいたします。