



新年のご挨拶
新たな年を迎えて
新年を迎え、謹んで新春のお慶びを申し上げますとともに、檀信徒の皆様のご繁栄とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
元旦は、一日、一月、一年の始まりの朝という意味で『三朝(さんちょう)』と申します。当山におきましても、元旦の早朝より『三朝祈祷』をお勤めし、”皆様にとって、本年が素晴らしい年であるように“と祈念いたします。
さて、昨年11月1日・2日の両日、お蔭様をもちまして21年ぶりとなる『晋山式(しんさんしき)』を無事盛大にお勤めさせて頂きましたことは、ひとえに檀信徒各位並びに有縁の皆様の厚いお志のお蔭と心より感謝いたしております。歴史あるお寺の住職としての責任の重さを痛感し、身の引き締まる思いであります。
今後は、より一層精進し、微力ではありますが、正法の興隆と寺院護持のため全身全霊をもって尽くす覚悟でございます。
皆様方には今後とも相変わりませず、ご支援ご法愛を賜りますよう心からお願い申し上げまして、年頭の挨拶とさせて頂きます。
合 掌
月照寺住職 間瀬和人
新年を迎え、謹んでお慶び申し上げますとともに、檀信徒皆様の御多幸を心よりお祈り申し上げます。
昨年11月晋山・結制がなり、退董式のさなか私が住職として勤めた23年間の出来事が走馬燈の様に脳裏をめぐりました。なかでも平成7年1月17日の、阪神淡路大震災で受けた衝撃は大きく、そんななか、先代碩襌大和尚の遷化(せんげ)による密葬、本葬を倒壊寸前の本堂で行ったことは強く脳裏に焼きついています。
あの衝撃から13年、多くの苦難に遭い乍も沢山の方々のお力を得て復興を果たした諸堂、そして順次整備されつつある墓園、庭園、これらは全て檀信徒、並びに関係先の皆々様のおかげと、心から感謝しております。ありがとうございます。
退董して、東堂となりましたが、まだまだ…これからも今迄通り、檀信徒の皆様の教化につとめる心積りです。宜しくお願い致します。
合 掌
月照寺東堂 間瀬元道
「晋山・結制法要」の記録
平成20年11月1日・2日 修行


昨年の11月1日と2日、秋晴れの中、三木雲龍寺住職細川侃二(かんじ)西堂ご老師様の下、85名の僧侶が結集し、当山にとって21年振りの『晋山・結制法要』が荘厳な中にも艶(あで)やかに営まれました。これらは両日にわたる主な記録です。
2日には、”安下処“から『晋山式』に向かう新命和人様と同行する『慶祝稚児行列』に始まり、元道様が住職を退かれるに当たっての『退董式』、そして和人様が27世住職となるに当たっての最も大切な『晋山開堂』など諸法要が執行され、稚児行列に参加された檀信徒の皆様のご家族や、ご来賓、ご親族など、総勢500名を超える方々が参列されました。
11月1日(土)

西堂老師(せいどうろうし)ご到着
《 本 堂 》 15時30分
主賓である西堂老師さまを山内全員でお出迎えいたします。
西堂老師さまのお役は、二日間執り行われる晋山・結制の儀式を指導され、これを証明する為に特別にお願いし、お出まし頂いた方丈さまのことです。

入寺式(にゅうじしき)
《 本 堂 》 16時30分
結制修行を始めるにあたっての法要を勤め(つとめ)ます。

配役本則行茶(はいやくほんそくぎょうちゃ)
《 本 堂 》 17時
結制法要の配役発表、首座和尚(しゅそおしょう)さまの任命、翌日の首座法戦式(しゅそほっせんしき)の主題である本則の内容などを、西堂老師さまよりお話をたまわり、定められた坐位に列して茶を飲む儀式です。
『首座和尚』とは、結制修行の期間中、すべての行事を修行僧たち全員の先頭に立ってお勤めされる筆頭修行僧のことです。

祝 麺(しゅくめん)
《 本 堂 》 17時40分
結制の日に法要の無事終了を祝う目的で、随喜(ずいき)寺院さまに、うどん等を振る舞います。
『随喜』とは、法要が行われる際に、縁故の寺院の僧侶が手伝いに行くことです。
11月2日(日)
振 鈴(しんれい)
《 本堂内 》 5時30分
小刻みに鈴を鳴らしながら、起床を促し(うながし)ます。
朝 課(ちょうか)
《 本 堂 》 6時
朝の勤行(ごんぎょう=お勤め)をします。

新命(しんめい)安下処(あんげしょ)へ出発
6時30分
『新命』とは、新しく住職として命ぜられることです。
『安下処』とは、晋山式に臨む新命住職が身支度をするために滞在する臨時の場所のことをいいます。
禅宗では、新命住職の晋山式を行うとき、檀信徒などの家を、あらかじめ安下処として定め、そこで支度を調えた(ととのえた)新命は、行列を組んで晋山します。
新命安下処を出発
7時

慶祝稚児行列(けいしゅくちごぎょうれつ)
7時20分 太寺会館 出発
お稚児さまや檀信徒総代さまたちが、山門まで、晋山する新命住職のおともをします。
企画・協力 素心株式会社
http://www.so-shin.jp/

稚児 山門頭到着
《 山門前 》 8時
~ 記念撮影 ~

灌頂洒水(かんちょうしゃすい)
《 本堂前 》
お稚児さまの頭上に、清らかなお知恵の水が注がれ(そそがれ)ます。

晋山式(しんさんしき)
《 本 堂 》 9時
新命住職が本堂や諸堂をおまいりして法語を述べ、仏さま・祖師(そし)がたに報恩感謝(ほうおんかんしゃ)のまことをささげます。
曹洞宗では、管長さまより住職の辞令を受けますと、そのお披露目の儀式である『晋山式』を勤めます。

退董式(たいとうしき)
《 本 堂 》 9時30分
永年にわたって当山の住職をお務めになりました間瀬元道大和尚が、ご本尊さまに引退挨拶のお勤めをし、当山の東堂(とうどう)になられることの儀式です。
なお、『董』とは、お寺を正しく管理するという意味で、『退董』とは、その役目から退く(しりぞく)ことをいいます。
檀信徒総代代表謝辞
退董挨拶(たいとうあいさつ)

晋山開堂(しんさんかいどう)
《 本 堂 》 10時晋
新命住職が須弥檀(しゅみだん=ご本尊さまをお祀り(まつり)しているところ)にのぼり、仏さまの慈悲(じひ)と悟り(さとり)の精神を実現する見識をしめす法語を唱え、問答を行います。

首座法戦式(しゅそほっせんしき)
《 本 堂 》 11時
首座和尚(結制期間中の筆頭修行僧)さまが、新命住職に代わり、禅の修行や悟りについての問答を戦わす儀式です。
これはお釈迦さまが霊鷲山(りょうじゅせん)で、弟子の摩訶迦葉(まかかしょう)に半座(はんざ)を分けて(=席をゆずり)説法させた故事にならったものです。

開山歴住報恩諷経(かいさんれきじゅうほうおんふぎん)
《 本 堂 》 12時
当寺の御開山大和尚さまをはじめ、歴代の住職さまに対しまして、報恩感謝のお勤めをします。

檀信徒総回向(だんしんとそうえこう)
《 本 堂 》 12時40分
檀信徒の方々、皆さまの各家先祖代々諸霊位に対しまして、大勢の寺院さまが荘厳に回向を申し上げ、総供養いたします。
これは永い年月.にわたって菩提寺(ぼだいじ)の護持と皆さまの家を守ってきてくださったご先祖さまに、報恩と感謝のまことをささげているのです。
檀信徒のみなさま、心からお焼香して、お詣りください。
新命挨拶(しんめいあいさつ)
法要すべて了って(おわって)
《お詫び》当日は、大勢の方々のご来臨にまぎれ、湯茶接待、お便所の清掃等で、
ご不便をお掛けしました事等、お詫び申し上げます。
『慶祝』ご挨拶
護持会会長 網 順 三
新年明けましておめでとうございます。 檀信徒の皆様には、平素から何かと当月照寺の護持興隆にご支援頂いておりますこと、厚くお礼申し上げます。併せまして、今後ともより一層の月照寺護持にご協力賜りますようお願い申し上げます。 さて、昨年11月1日、2日の両日、晋山式・退董式が執り行われました。
その際、新命和人住職様に対しまして、壇信徒を代表し、誠に僭越ではございましたが、『晋山開堂』において祝辞を申し述べさせて頂きました。
左記の文章はそのときのものです。拙き文言ではございますが、ここに改めて掲載させて頂き、和人新住職様への衷心よりのお祝いのお言葉に代えさせて頂きますとともに、元道 東堂様におかれましては、今後とも、我々檀信徒に対しましても、大所高所からのご指導を賜りますとともに、菩提寺の安寧を見守って下さるよう重ねてお願い申し上げます。
『祝辞』~晋山開堂にて~
秋深まり、千山錦織りなす好時節、今日この良き日、新命和人住職様には、晋山なられましたこと、喜ばしき限りです。
人麿山月照寺檀信徒を代表し、心からお祝い申し上げます。
本日は、おめでとうございます。
当月照寺のご本寺、三木雲龍寺住職 細川侃二(かんじ)西堂ご老師様の下、晋山・結制法要が厳粛に執り行われております事、真に感無量です。
緊張と感激の余り身心共震えが止まりません。
今から丁度五年前の事と思います師父元道 ご老師様が、大本山よりご征忌の焼香師を拝命され、それに向けてのお話がありました時に、「そろそろ和人に住職を‥‥」と言われた事を記憶しております。
その後、真に穏やかなる川の流れの如く、師父元道老師様よりご子息でお弟子になられる和人住職様へ随時ご教導頂けたものと拝察いたしております。
ご寺族様についての事で御座いますが、忘れてはならぬ大事な事として、元道 東堂様と四十五年間共に歩んでこられた
”典代(みちよ)大奥様“です。
毎日毎日大変な忙しさの中、枝葉末節にこだわらずその中での繊細な心配りに、ただただ感謝申し上げます。有難うございました。
今しばらく”千佳若奥様“を支えてあげて下さいます様お願いしたく存じます。
また、千佳若奥様、派生山積する色々な事柄への対処大変でしょうが宜しくお願いします。
御身お大事にご住職をお守り下さいませ。
私共、護持会役員一同、今後とも精一杯お手伝いをさせて頂きながら、菩提寺月照寺を守って参ります。
つぎに次代を担う中学生になられたお嬢様には、この月照寺檀信徒一同でその成長を見守ってまいりたく存じます。
「お嬢さん、あなたの成長がご両親の支えとなることでしょう。新たな力となり、よき息吹をもたらして下さい。」
あっという間の五年間が経過し、本日を迎えられたわけですが、当月照寺を継承なされた新命和人住職様には、これから双肩に重い荷を担っていただくことになります。
私共、檀信徒一同も出来得る限りお支えし、お寺の繁栄を願うものであります。 どうぞお体ご自愛くださり、当人麿山月照寺の為、益々ご精進下さって、末永く私共をお導き下さいますようお願い申し上げ、甚だ簡単ながら祝辞といたします。
平成20年11月2日
お願い●市町村合併にともない住所に変更がございましたらお知らせ下さい。

<平成21年>
1月1~3日 | 新年祈祷(修正会) 本堂/毎朝 元旦から三日までの毎朝、平穏無事な一年でありますようにと祈願いたします。 |
3月7日(土) | 春彼岸会法要 本堂/12時3受付 ◆13時~法話 ◆14時~法要 この世を越えた彼岸に想いをめぐらし、亡き人を偲んでご供養いたします。 |
3月17日(火) | 永代供養塔合祀墓合同回向 永代供養塔前 ◆15時~法要 永代供養塔に合祀されている仏様をご供養いたします。 |
3月31日(火) | 大般若祈祷法要 本堂/12時30分受付 ◆13時30分~法話 ◆14時30分~法要 大般若波羅密多経六百巻を転読し、檀信徒各家の諸願成就を祈願する法要です。 |
5月16日(土) 17日(日) | 大本山永平寺参拝 年に一度の本山へ皆様お揃いでお参り致しましょう。 |
8月6日(木) | 初盆大施食会 本堂/8時開経 初盆を迎えられる新亡の仏様のご供養はもとより、 ご先祖、無縁の仏様にもご供養する法要です。 |
8月23日(土) 8月24日(日) | 地蔵盆 千躰地蔵尊前 ◆18時~ 子ども達の純真な心を見守っていて下さるお地蔵様を 子ども達でご供養する法要です。 |
9月12日(土) | 秋彼岸会法要 本堂/12時受付 ◆13時~法話 ◆14時~法要 この世を越えた彼岸に想いをめぐらし、亡き人を偲んでご供養いたします。 |
12月31日(水) | 子午線燈花会・除夜の鐘 鐘楼/22時受付 ◆23時~撞鐘開始(受付22時) 鐘つき志納 金1人500円以上 (全額社会福祉に寄付) 「行く年」を省み、「来る年」の決意を新たに。 |
― お知らせ ―

和人新住職就任お礼参拝の旅ー東堂様と共にー
日程等:5月16日(土)~17日(日)1泊2日
お一人様25500円(予定)

湖東三山金剛輪寺
奈良時代の中頃、天平13年に聖武天皇の勅願で行基菩薩によって開山されました。秘仏本尊聖観世音菩薩は、「生身の観音」として、全国十方の観音信徒より厚い信仰を集めています。

湖東の古刹曹洞宗清涼寺
関ヶ原の戦い後、徳川四天王の一人井伊直政は、それまで石田三成の居城であった佐和山に十八万石を与えられた。1602年直政死後、佐和山の麓にあった三成の重臣島左近の屋敷跡に清涼寺を創建し、直政の墓所を設け、以後井伊家の菩提寺となった。

国宝小浜明通寺
国宝の本堂は、正嘉二年に建立された武家社会の円熟期の象徴とされる建物です。三重塔は文永七年に建立されたもので、全体的なバランスの良さ、高度な建築技術で、国内でも鎌倉建築を代表する建造物です。
お願い●市町村合併にともない住所に変更がございましたらお知らせ下さい。