平成18年 元旦

慕古心
道元禅師さまからのメッセージ
「はきものをそろえる」
はきものをそろえると心もそろう
心がそろうと、はきものもそろう
ぬぐときにそろえておくと
はくときに心がみだれない
だれかがみだしておいたら
だまってそろえておいてあげよう
そうすればきっと、
世界中の人のこころもそろうでしょう

慕古心(もこしん)について
時を超えて、人を超えて、語り、受け継がれ、伝えられる「真実(本当のこと)」は永遠に輝いて、いつも新しいのです。
道元禅師は、現代を生きる私たちに、「真実(本当のこと)」をたくさん教え示してくださっています。
そのひとつひとつを学び、実践することを「慕古心」というのです。
「慕古心」とは、「永遠の真実」を探し求めることであり、「道元禅師からのメッセージ」はそのための羅針盤に他なりません。
 
 檀信徒の皆様には、明るい平成十八年の初春を迎えられたことと拝察いたします。
 当山におきましても、檀信徒各位の家内安全、身上安全、招福、除災の祈願を元朝に修めました。
 この修正会(しゅうしょうえ)に先立って執り行う当山の除夜の鐘は、燈花会(とうかえ)で浮かび上がる本堂や鐘楼の醸しだす幽玄世界が年々人気を呼び、開始の時刻ともなる午後十一時頃には、本堂に正座をし、法話を聞きながら順番を待つ老若男女の姿がありました。
 百八つの煩悩は、なかなか打ち尽くせるものではありませんが、鐘を撞(つ)くと、胸のわだかまりが消え、仏様の心に接するようなありがたい気持ちになります。
 この時、大事なことは、今までを振り返り、
”自分として精一杯に生きてきたのであろうか“
”これでいいのだろうか“と思いを巡らすことで、新しい年の初めにあたって、自分の軌道を修正する良い機会ではないでしょうか。
 昨年は当山にとって大きな出来事がありました。
 一つは、ご存じの方も多くおられると思いますが、当山の筆頭総代を永年務めていただきました山森 豊様が亡くなられたことです。
 山森様は、庫院の再建を始め、阪神淡路大震災で全壊した本堂、客殿、位牌堂などの復興に、先頭に立って尽力をつくしてくださるなど、当山に大きな功績を残された方です。
 後任には、総代諸氏から、中村 元様にお引き受け願いました。
 もう一つは、暮れに、東京在住の檀家、浪花久元様より、山岡鐵舟居士(維新の傑物。剣・禅・書の達人)の「五言律詩・六折屏風壱双」を寄進して頂いたことです。寺宝として、大事にいたします。
合掌
平成十八年元旦 月照寺住職 間瀬元道 

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