平成24年 元旦

慕古心(もこしん) 道元禅師さまからのメッセージ
足ることを知る心
貧しいことが善でもありません
豊かなことが悪でもありません
貧富にかかわらず、
貪欲の心がおこるとき
人は美しい心を失います
仏心とは
足ることを知る心のことです

「慕古心」について
時を超えて、人を超えて、語り、受け継がれ、伝えられる「真実(本当のこと)」は永遠に輝いて、いつも新しいのです。道元禅師は、現代を生きる私たちに、「真実(本当のこと)」をたくさん教え示してくださっています。そのひとつひとつを学び、実践することを「慕古心」というのです。
「慕古心」とは、「永遠の真実」を探し求めることであり、「道元禅師からのメッセージ」はそのための羅針盤に他なりません。



新年のご挨拶
新たな年を迎えて
 謹んで新春のお慶びを申し上げますと共に、皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
 仏遺教経(ぶつゆいきょうぎょう)というお経の中で、お釈迦様はまず人生は苦であると観じられ、それには原因があり、原因が集まって苦を生むのであるから、苦を滅するにはその原因(迷いのもと)を滅しなければならない。そのためには、正しい見解(正見しょうけん)、正しい考え方(正思惟しょうしゆい)、正しい言葉(正語しょうご)、正しい行動(正業しょうごう)、正しい生活(正命しょうみょう)、正しい努力(正精進しょうしょうじん)、正しい意識(正念しょうねん)、正しい精神統一(正定しょうじょう)などの八つの正しい道(八正道はっしょうどう)を修めるべきであると説かれております。
 八正道とは、仏教者が生きて行くための八つの大切な教えの事です。これら八つは個別のものではなく、互いに関係しあい正しい生き方を示しています。その中でも、正しい見解や正しい信仰を持つための「正見」は仏教徒の考え方や行動の基本となるものです。正しい見解とは、知識(主に偏見や先入観)や好悪の感情抜きに見ることです。何時も何事にもそのように向かい合わなくてはなりません。 日々の生活を通じてお釈迦様のみ教えを心とし、正しい道を歩いていきたものです。 なお、昨年は、当山が所蔵する江戸時代の皇族や武士の奉納和歌や書簡をまとめた『月照寺明石柿本社奉納和歌集』が奉納和歌研究会の鶴崎裕雄、神道宗紀、小倉嘉夫各先生の調査・研究により十年の歳月を費やし出版されました。当山の歴史に残る、和歌研究の貴重な資料として喜んでおります。 最後になりますが、皆様にとって本年がよい一年でありますことを重ねて祈念申し上げ新年の挨拶とさせて頂きます。  合 掌
月照寺住職 間瀬和人



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