平成26年 元旦

慕古心(もこしん) 道元禅師さまからのメッセージ
無常ならざるもの
生まれたものは死に
  会ったものは別れ
 持ったものは失い
  作ったものはこわれます
時は矢のように去っていきます
  すべてが「無常」です
 この世において
  無常ならざるものはあるのでしょうか


【釈迦涅槃図】
昨年、寺宝の大軸「釈迦涅槃図」を185万円をかけ補修を行いました。 この「釈迦涅槃図」は、お釈迦様が入滅される際の情景をきめ細やかに描かれた幅1.8メートル、丈2.5メートルほどの大軸で、江戸時代の作といわれています。補修によって当時の色鮮やかな大軸に蘇りました。

新年のご挨拶
 新年を迎え、謹んで新春のお慶びを申し上げますとともに、檀信徒の皆様のご多幸とご繁栄をご祈念申し上げます。
 元旦と大晦日では、わずか一日の違いしかありませんが、新年を迎えると前日とは気持ちがすっかり変わってしまいます。今年も新しいカレンダーをめくり、「今年はこれと、あれに挑戦したい」といろいろな抱負がふつふつと心に浮かんできます。しかし昨年を振り返れば、年明け最初に挑戦したいことを一〇〇としてみると、自分がそのうち何割できた事かと思います。来た道を振り返れば、後悔することもあるでしょう。あれがうまくいっていれば、こんなふうじゃなかったかと思う事もあります。そんな時に、「一行三昧(いちぎょうざんまい)」という言葉を思い出します。何かをする時、ひとつのやり方を決め、迷うことなく、そのことになりきるという意味があります。
一つの事に対して、心を一つにして邁進する。仕事をする時には仕事三昧、遊ぶ時には遊び三昧、食事の時には食事三昧、勉強する時には勉強三昧、その間に一点の雑念妄想を挟むことなく、全身全霊をあげて打ち込み、自分を見失わないように持続させていくことが一行三昧です。もちろん、坐禅を組むことも一行三昧です。やりたいことが多かった学生時代、親に言われた一言をおぼえています。「一つのことができないで、他のことができるのですか」やりたいことはたくさんあるけれど、今年はひとつのことを大切に過ごしていきたいものです。きっと、新たな発見があると思います。
 最後になりますが、皆様にとって本年が良い一年でありますことを重ねて祈念申し上げ、新年の挨拶とさせて頂きます。            合 唱
月照寺住職 間瀬和人



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