平成29年 元旦






仏道の祈り


奇跡が起きることを望んだり
超能力を得ることを祈ったり
事業の利益を祈願する宗教もありますが
仏教は、世を導き人を助けることを願う宗教です
仏道の祈りは親がわが子を
思う祈りと同じなのです


「慕古心」について

時を超えて、人を超えて、語り、受け継がれ、伝えられる「真実(本当のこと)」は永遠に輝いて、いつも新しいのです。道元禅師は、現代を生きる私たちに、「真実(本当のこと)」をたくさん教え示してくださっています。そのひとつひとつを学び、実践することを「慕古心」というのです。「慕古心」とは、「永遠の真実」を探し求めることであり、「道元禅師からのメッセージ」はそのための羅針盤に他なりません。





 謹んで新年のお慶びを申し上げますとともに、檀信徒の皆様のご多幸とご繁栄を心よりご祈念申し上げます。
 お正月の三が日には多くの仏教寺院で「修正会(しゅうしょうえ)」が行われます。お寺で行う一年最初の祈祷法要で、新年を祝い、世界平和と仏法の興隆、檀信徒の皆様にとって平穏な一年でありますようにとお祈りいたします。
 私たちは、常に幸せを願って生きています。一年の初めなどには特にその思いを強く抱きます。お釈迦さまはまことの幸せを得るために大切な生き方の一つに精進を説かれました。私たちは「精進=努力」と考えがちです。「こんなに頑張っているのに何故・・・」と思うことがあります。ところが、精進と努力は明らかに異なります。努力はその内容は問えません。どのような事柄であれ、とにかく頑張って行うことが努力です。道元禅師さまのこの精進を強調され、「正しい方向に向かって常に励み続けてこそ精進」と示されておられます。精進とは単なる努力ではなく、迷いや後悔をせず只々進むという意味です。
 皆様も幸せを確率するために、努力ではなく道元禅師さまの示された「精進」を心がけ、今年一年過ごしてみて下さい。
 最後になりますが、皆様にとって本年が良き一年でありますことを重ねて祈念申し上げ、新年の挨拶とさせて頂きます。
                                                  合 掌
月照寺住職 間瀬和人



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