平成30年 元旦






仏教の戒め


生きものを殺さないとみずからに誓います
与えられないものをむさぼり取らないと みずからに誓います
欲するままにみだらな行いをしないと みずからに誓います
嘘をつかないとみずからに誓います
無明なる酒を飲まないとみずからに誓います



「十六羅漢」について

羅漢は阿羅漢(あらかん)の略で、サンスクリット語の「アルハット」が語源です。直訳すると「……するに値する人」「受ける資格のある人」という意味です。これから発展して「修行を完成して尊敬するに値する人」「悟りを得た人」「悟りをひらいた高僧」を指します。お釈迦様の弟子で特に優れた代表的な16人の弟子を十六羅漢といいます。昔からたくさんある羅漢さまを一体一体ゆっくりと眺めてゆくと、必ず自分の親や知っている人によく似たものが見つかると言われています。


「慕古心」について

時を超えて、人を超えて、語り、受け継がれ、伝えられる「真実(本当のこと)」は永遠に輝いて、いつも新しいのです。道元禅師は、現代を生きる私たちに、「真実(本当のこと)」をたくさん教え示してくださっています。そのひとつひとつを学び、実践することを「慕古心」というのです。「慕古心」とは、「永遠の真実」を探し求めることであり、「道元禅師からのメッセージ」はそのための羅針盤に他なりません。





 謹んで新年のお慶びを申し上げますとともに、檀信徒の皆様のご多幸とご繁栄を心よりご祈念申し上げます。
「明けましておめでとうございます」の「明ける」という言葉には「明るくなる」「あらたまる」という意味があり、すべてがあらたまって、あなたにとって明るい良い年となってくれることを願う、誓いや祈りの言葉でもあります。
 皆様も、新しい年を迎えそれぞれ心新たに何か目標を立てられたことと思います。
 百尺竿頭に一歩を進む(ひゃくしゃくかんとうにいっぽをすすむ)という禅語があります。長い長い竿の先に達したとしても、そこからさらに一歩を進める勇気を持ちましょう、といった意味です。これは、修行して悟りを得たとしてもまだ修行が続くこと、その場に満足せず、さらに精進(努力)することを示した言葉です。
 私たち日々努力しても、高みのてっぺんまで行き着くことはなかなかできません。でもまだ先があるからこそ「もっとがんばろう」と思うことができます。
 いつの日か、目標を達成してそれなりの高みに達すると、多くの場合「もうこれでいい」と満足し、その位置に安住しようとしてしまうものですが、「百尺竿頭に一歩を進む」の言葉のようにそこで満足せずに、さらに向上心をもって歩みを進めようとする努力もして頂きたいものです。
 最後になりますが、皆様にとって本年が良き一年でありますこと重ねて祈念申し上げ、新年の挨拶とさせて頂きます。
                                                  合 掌
月照寺住職 間瀬和人



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