平成31年 元旦






正しい宗教


自分の宗教を信ずるあまり
他の宗教をそしり
果ては憎しみ争うほど愚かなことがあるでしょうか
正しい宗教はいつの時代にも人々を照らし
平和な生き方へと導くものなのです
宗教者同士が刃をぬいて
争うことなどあってはなりません



月照寺に保管されている宝物

「十六善神の掛け軸」 制作時期は室町時代
十六善神(じゅうろくぜんしん)とは十二神将に持国天、増長天、多聞天、広目天の四天王を加えた計十六名の般若経を守る夜叉神とされる護法善神のことである。


「慕古心」について

時を超えて、人を超えて、語り、受け継がれ、伝えられる「真実(本当のこと)」は永遠に輝いて、いつも新しいのです。道元禅師は、現代を生きる私たちに、「真実(本当のこと)」をたくさん教え示してくださっています。そのひとつひとつを学び、実践することを「慕古心」というのです。「慕古心」とは、「永遠の真実」を探し求めることであり、「道元禅師からのメッセージ」はそのための羅針盤に他なりません。





 謹んで新年のお慶びを申し上げますとともに、檀信徒の皆様のご多幸とご繁栄を心より祈念申し上げます。
 当山におきましては、昨年十五年間にわたり護持会の会長として当山のためにご尽力頂いておりました網順三氏が退任され、成田晴義氏が新たに会長に就任頂きました。網氏には二代の住職にわたり大変お世話になりました事、心より御礼申し上げます。成田氏には月照寺の護持、発展の為に何かとお力添い頂きますが宜しくお願い申し上げます。
 さて、皆様におかれましてはどのような新年を迎えられましたでしょうか。心を改めて、今年の目標を立てられた事と存じます。
 吹毛剣(すいもうけん)という禅語があります。吹毛剣とはどんなに柔らかい鳥の毛でも、刃の上に吹き落とすだけで真っ二つに切れてしまうほど鋭く切れ味のいい刃のことを言いますが、吹毛剣は物だけではなく、人間の煩悩や妄想を断ち切ると言われています。
 悩みや迷い、不安を作り出しているものは、「こうしないといけない、こうでないといけない、こうでありたい」という人間の執着心や「できるわけがない、自分じゃダメだ」というネガティブな妄想です。
 生活をしていれば、いろんな思いが出てくるのは仕方のないことですが、いつまでもその思いを心にとどめて、うじうじしているのは良くありません。そんな時は、吹毛剣で煩悩や妄想を断ち切りましょう。このことを意識していれば、いつか必ず吹毛剣を使わずとも、常にスッキリした気持ちで物事に取り組めるようになると思います。皆様も、吹毛剣で煩悩や妄想を断ち切り、常にスッキリした気持ちで今年の目標に向かって良き一年をお過ごし頂きたく思います。
 最後になりますが、本年が皆様にとってより良き一年になりますよう心より祈念し、年頭の挨拶とさせて頂きます。
                                                  合 掌
月照寺住職 間瀬和人




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