謹んで新年のお慶びを申し上げますとともに、檀信徒の皆様のご多幸とご繁栄を心より祈念申し上げます。
皆様におかれましても、ご家族お揃いで新しい年をお迎えになられた事と存じ上げます。
さて、当山におきましては、先住職であります大圓元道(間瀬元道)大和尚が昨年二月十六日に世寿八十五歳にて遷化いたしました。住職を退任後にパーキンソン病を患い、車いすでの生活となり施設にて療養生活を送っておりました。寒い時期で、まだコロナの感染者が多い時でもありましたので、檀信徒の皆様にはお知らせせずにお見送りさせていただきました。住職在任中の平成七年に突如おきました阪神大震災では、当山も本堂・山門・墓石の倒壊等大きな被害を受けましたが一早く復興に尽力され、皆様のご支援のもと平成十年には再建され落慶法要をお勤めされております。
再建等の功績により御本寺様より特別に(再中興)という位を授与して頂いております。
茲に生前中賜りました数々のご厚情ご厚誼に謹んで篤く御礼申し上げます。
また、一昨年には開法師が曹洞宗管長様より月照寺の副住職に任命されました。
お寺の法要・棚経等で既にお会いいただいた方もおられるかと思いますが、此れからも、代わってお参りに伺うこともあるかと思いますので宜しくお願い申し上げます。副住職として精進してまいりますので、「かいほう」さんと呼んで親しくしてあげて下さい。
最後に今和六年が皆様にとって良き一年でありますことをご祈念申し上げ年頭の挨拶とさせていただきます。
合 掌
月照寺住職 間瀬和人
東堂様西方浄土へ旅立たれる
昨年、令和五年二月十六日私共檀信徒一同をお導き下さった元道東堂様が逝かれました。数年前からの持病によります。お連れ合いの典代大奧様初めご家族皆々様の献身的なご介護の中でのお旅立ちです。
現在のご住職和人方丈様はコロナ禍の中、多くの檀信徒に東堂様の通夜・葬儀等のお知らせの可否を苦渋なされましたが、曹洞宗関係寺院を中心に四十名前後のご寺院様、それと月照寺檀信徒の代表として護持会の役員十名余りが通夜・葬儀に列席させて頂き お見送りさせて頂きましたこと 又、令和五年二月二十一日葬儀当日、浅学菲才の私、網順三が次の弔辞を読ませて頂きましたこともご報告申し上げます。
この紙面をお借りしご報告申し上げます。
弔 辞
月照寺護持会 顧問の網順三です。
この大事をご住職様から頂けました。僭越ではありますが月照寺檀家の代表としてお送りの言葉です。平成七年の阪神淡路大震災により、本堂はじめ諸堂の復興から三十年近く毎週のようにお目に掛れていました。
平成十年四月には東堂様を中心に皆様のご協力で落慶法要が営まれ、東堂様から涙ながらの感謝のご挨拶がありましたこと思い出します。当日は大本山永平寺から今は亡き宮崎奕保猊下様のお出ましが叶いお祝いのお言葉を賜りました。
平成十五年九月には大本山永平寺でのご開山 道元禅師様の法要に際し、焼香師の大役を果たされ 私共もその随行団の一員としてご随喜させて頂きました。焼香師としての堂々たるお姿が瞼に浮かんでまいります。 平成二十年十一月には東堂様のお力で 現ご住職和人様の晋山・結制法要が挙行されました。
西国に旅立たれる元道東堂様、いつも変わらぬ微笑で持って私共に接してくださったお姿に感謝で一杯です。胸を熱くしてお送り申し上げます。
次々思い出されます スリランカ・シルクロード等の数多くの仏教遺跡を訪ねての研修旅行にご一緒させて頂きましたこと、忘れられない思い出です。その時々にご一緒されていました多くのご友人のお寺様も近年、お先にと旅立たれています 皆様お待ちになっておられ、元道さん来たか来たかとお迎え頂けることでしょう。私も近々お傍に参ります 今暫くお待ちください。
令和五年二月二十一日
月照寺総代 護持会顧問 網 順三
最後になりましたが世の中全てにおいて激変の昨今です 仏事も大きな変化が見られます。幸いなるかな私共の菩提寺月照寺は二十七世現住職様により丁寧なお導き頂けています。
私自身、月参り・盆正月のお参り・春秋彼岸のお参りをさせて頂けています。お参りしますと心身とも洗われ和んだ気持ちになります。
私共、月照寺護持会檀信徒一同でこの立派な菩提寺を未来永劫守ってまいりたいものです。
月照寺護持会 顧問 網 順三
高祖大師報恩授戒会
焼香師拝命参拝
昨年、当山ご住職間瀬和人様が大本山永平寺法堂にて貫首、大禅師のご名代として報恩授戒会の焼香師(しょうこうし)を務められました。
このことは、我々檀信徒にとりましてこの上ない名誉なことであります。
そのお姿を目にし、共にその時を共有すべく、4月26日〜27日と大本山永平寺へ檀信徒25名にて参拝させていただきました。
永平寺では、毎年4月23日から29日までの一週間、「授戒会(じゅかいえ)」という行事 が執り行われています。この授戒という行事、簡単に言うと、戒法というお釈迦様から続く正しい道を歩むための教え、仏教を歩む上でとても大切な教えを授かる・授ける儀式・行事になります。受ける側は「受戒」、授ける側は「授戒」という表現になります。ここでいう戒めとは、戒めと書きますが、その意味するところはやってはいけないルール とか強制的にこれはダメという決まりではなくて、あくまでも自発的に仏教徒として歩んでいく誓いを立てることになります。なお、二十七世和人住職は授戒会の焼香師の一人に選ばれ、令和5年(2023年)4月26日、法要の導師を務められました。
また、永平寺では、毎年9月23日から29日までの一週間、「御征忌(ごしょうき)」といって、ご開祖道元禅師のご命日法要が営まれます。なお、二十六世元道住職は御征忌の焼香師の一人に選ばれ、平成15年(2003年)9月27日にも法要の導師を務められました。
二代にわたり名誉ある焼香師としてお務めいただき、月照寺檀家としてこの上ない喜びであります。
いつまでも心に残るこの度の永平寺参拝でありました。
月照寺護持会 会長 榎本 和夫
文化博物館での企画展「柿本人麿と明石 歌・信仰・文化」に秘仏の観世音菩薩像を特別開扉。
昨年明石市から、市立文化博物館にて「企画展 柿本人麿と明石—歌・信仰・文化」の開催準備をするに当たって、協力依頼を受け、秘仏”海上波切船乗十一面観世音菩薩“や重要文化財”桜町天皇宸翰及一座短冊“など、月照寺所蔵の寺宝33点を展示しました。 特に”海上波切船乗十一面観世音菩薩“については60年に1回開扉の秘仏でありますが、和人住職より、明石における人麿社(現
柿本神社)の起源となった菩薩像であることから、企画展での特別開扉を追加提案したものです。 というのは、企画展では、享保八年(1723)に明石においても盛大に行われた「人麿一千年忌」より三百年を経て、今なお歌神として多くの信仰を集めている人麿の姿を見つめようと、明石にまつわる歴史的資料の集積展示、加えて「明石と人麿」「月照寺等との関係」についての講演会が計画されており、昭和48年(1973)に月照寺にて「人麿千二百五十年忌」として催された諸行事と趣旨を同じくするところから、「人麿千三百年忌」としても捉えられるものと考えたからということです。 令和5年5月24日の開催初日の冒頭、開法副住職と共に、来館者の方々の安全祈願のお経を唱え、約40日間に及ぶ企画展が始まりました。
正面石段の踊り場脇に「お迎え石」を設置
「時の道」散策の方も気軽に境内を巡りやすいようにと、本堂の正面石段の踊り場脇に”ようお参り“と刻んだ「お迎え石」を設置しました。 禅宗寺院の「お迎え石」として、写真のように、”座禅カエル“で迎え(むかえる)、そして月照寺ゆかりの「亀の水」の”亀“と「八ツ房の梅」の”鶯“を据えています。
<令和6年>
1月1~3日 | 新年祈祷(修正会) 本堂/毎朝 元旦から三日までの毎朝、平穏無事な一年でありますようにと祈願いたします。 |
3月9日(土) | 春彼岸会法要 本堂/12時30分受付 ◆13時30分~法話 ◆14時30分~法要 この世を越えた彼岸に想いをめぐらし、亡き人を偲んでご供養いたします。 |
3月17日(日) | 永代供養塔合祀墓合同供養 永代供養塔前 ◆15時~法要 永代供養塔に合祀されている仏様をご供養いたします。 |
4月25日(木) | 大般若祈祷法要 本堂/12時30分受付 ◆13時30分~法話 ◆14時30分~法要 大般若波羅密多経六百巻を転読し、檀信徒各家の諸願成就を祈願する法要です。 |
6月4日(火)~5日(水) | 日高隆国寺参拝と山陰道散策の旅 恒例、月照寺バスツアー皆様お揃いでの参拝旅行です。ご一緒にお参り致しましょう。 |
8月6日(火) | 初盆大施食会 本堂/8時開経 初盆を迎えられる新亡の仏様のご供養はもとより、 ご先祖、無縁の仏様にもご供養する法要です。 |
8月23日(金) 8月24日(土) | 地蔵盆 千躰地蔵尊前 ◆18時~ 子ども達の純真な心を見守っていて下さるお地蔵様を子ども達でご供養する法要です。 |
9月14日(土) | 秋彼岸会法要 本堂/12時30分受付 ◆13時30分~法話 ◆14時30分~法要 この世を越えた彼岸に想いをめぐらし、亡き人を偲んでご供養いたします。 |
9月26日(木) | ペット供養合同法要 ペット墓前 ◆15時~法要 年に一度、大切なペット達を偲んでご供養する法要です。 |
12月31日(火) | 子午線燈花会・除夜の鐘 鐘楼/22時受付 ◆23時~撞鐘開始(受付22時) 鐘つき志納 金1人500円以上 (全額社会福祉に寄付) 「行く年」を省み、「来る年」の決意を新たに。 |
日高隆国寺参拝と山陰道散策の旅
名湯 湯村温泉(佳泉郷井づつや)
令和6年6月4日(火)〜5日(水)1泊2日
●参 加 費● お1人様 35,000円
皆様と共に楽しい旅にしたいと計画しております
ぜひ、多くの皆様のご参加をお待ちしております。
※檀家さん以外の方もご参加いただけます。
※お申し込み人数が30名未満の場合は、やむを得ませんが中止と致します。ご了承願います。
当寺は子午線上の人丸観音堂に高さ三メートル、廻り二・六メートル。区切られた升目が九八〇個、升目毎に観音様を収め、豆球が全部点燈される華麗な光明燈を安置しております。この一区画を皆さまのお申し込みにより提供し、区画毎にそれぞれご氏名を掲げ先祖供養、水子供養、家内安全、学業祈願等、あらゆる願い事を祈願します。ご祈願の主旨に沿って一年間を通じ毎朝のおつとめのおりにお回向させて頂きます。
尚、供養料は一ヶ年五千円です。ご希望の方は同封の払込通知票でお申し込み下さい。
お正月に檀信徒並びにお墓があるお宅にお送りします郵便物が毎年何軒か「転居先不明等」で戻ってきます。お寺としても転居先が解らず困っております。住所・名前の変更等ある場合は必ず月照寺の方へ連絡下さい。特にお墓が有るお宅は必ず連絡して頂きますよう重ねてお願い致します。
また、年々、月照寺でも後継者がいなく「墓じまい」をするお宅が増えてまいりました。参る方がいなくなり大切なご先祖様が眠っておられるお墓が無縁仏になることもお寺としては心配です。
檀信徒並びにお墓があるお宅で後継者がいなくなり、ゆくゆく無縁仏になってしまうので「墓じまい」をお考えのお宅は遠慮なくお寺へご相談ください。
月照寺 〇七八-九一一-四九四七
遠方であっても、ご家族がお亡くなりになりましたら、葬儀の段取りをされる前に先ず、菩提寺であります
月照寺の方へ、速やかにご連絡下さいますようお願いいたします。
今年が年忌(法事)にあたっておられるお家は、同封の年回表にて確認頂き、お早めに日時等をお寺までご連絡ください。